僕の彼女が性被害に遭ったという体験

※重要※
こちらの漫画は性被害に遭われて苦しんでいる最中の方はフラッシュバックする恐れがあります。
閲覧にはご注意ください。
短い漫画ですが、途中で「無理だ」と思われた方は閲覧を中止してください。


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僕の彼女はとても明るい女性でした。 よく笑う人でお笑いが好きでよく流行りの芸を真似て僕を笑わせてくれた。 いたずら好きで手のこんだことをして僕を笑わせてくれた。 ある日を境に、彼女が壊れてしまった。

 

 

性被害に遭ってから、彼女から笑顔が消えた。 身なりをあまり整えなくなった。一緒にテレビ等見ていても些細な描写で フラッシュバックを起こす。 その後必ず過呼吸になるので、僕が紙袋を口にあてがう。落ち着くと、泣きながら被害体験のことを話すので、「大丈夫だよ。」「いつもそばにいるよ。」と言って抱きしめ、落ち着くまで頭をなでる。 この日々を繰り返していると、たまに思ってしまうことがある。

 

 

 

 

もう、日常に戻りたいと 数年かかりましたが、今は彼女も少し落ち着き、こうして僕はツイッターで発信できるようになりました。 「男性がフェミニストにならなければいけないワケ」をツイートしてたくさんのご意見をいただきました。漫画の作中に「性被害の身内もまた被害者」とありますが、こんな声がありました。 「一番の被害者は彼女であって、あなたではない。」「あなたが落ち込んでる暇があるなら本当の被害者である彼女のサポートをしたら?」「被害者アピール気持ち悪い。」「僕も被害者って、それは違うだろ。彼女に乗っかって悲劇のヒーローするなナルシスト。」

 

 

 

わかってる そんなの僕が一番わかってる 彼女が自殺しそうになるくらい苦しんでいるのを近くで見てきた僕がわからないわけない だから今まで弱音を吐かずやってきたんじゃないか 彼女が本当の被害者ってわかってるから言わなかったんだ 「日常に戻りたい」って思ったり、生活のためにやらなきゃいけない予定が狂って「困ったな」「しんどいな」って思ったりするのを僕はずっと心の中で謝り続けてきたんじゃないか 罪悪感や殺意やいろいろいろいろ、いろいろぐちゃぐちゃ 性犯罪は被害者だけでなく家族や恋人まで傷つきます。そして、サポート側も被害者と同様にセカンドハラスメントを受けます。しかし、性被害者をサポートするためにはサポート側がつぶれてはいけません。 そして、性暴力は受けた本人だけではなく、その身内の人生も変えてしまう。被害者を大量生産する。性暴力で受けるこの悲劇の連鎖を知ることなく、加害者はのうのうと生きているが、知れ、知れ、知れ、性暴力がどんなに卑劣な行為なのか、もっとみんな知ってくれ。

コメント

  1. 3 より:

    被害者を支える家族・パートナーが体験するつらい思い。とても解ります。
    性的被害ではありませんが、私は恋人がうつ病でした。子ども時代からのトラウマがあるようでした。
    本人が一番つらいんだから自分がつらいなんて言ってはいけない。支える為に自分が立っていないと。私もそう思っていました。でも、あの時が人生の中で一番というくらいつらい時間でした。

    自分の思っていたことをそのまま言ってくれたようで、救われたような気持ちになりました。
    ありがとうございます。
    彼女さんの心が落ち着いてこられて、本当によかったですね。お二人がこれからも心身ともに健康に過ごしてゆかれることを願っております。

  2. あき より:

    性被害とは異なりますが、パートナーがブラック企業に就職し鬱病になったとき、似たような想いでした。「サポートする自分が壊れてはいけない」というプレッシャーから逃げ出したくなりました。弱音を吐ける環境も必要ですよね。共倒れにならないでねと優しい友人はいってくれましたが、現実的には難しい部分があります。心の隅でパートナーのせいにしてしまいそうになる自分に罪悪感を覚える日々でした。